東三河生七味研究会
すだちの加工品を商品化(六次産業)を目指す一歩として、すだちを使った生七味を試作しています。
まずは地方の生七味を取り寄せ味見。
・会津
・仙台
・和歌山
・長野
・福岡など
基本的に唐辛子(赤と青)、しょうが、大場、ゴマ、青さなどの海苔は共通。えごま油や味噌、鶏ガラ入りのもありコクを演出しているよう。(写真は味見した生七味の一部です)
この時期はまだ露地すだちがなく、試作を先伸ばしにしてましたが、運良くハウスすだちをゲット。巷にある生七味のレシピを参考に早速作ってみました。
こちらはご近所の料理家さん(研究会メンバー)の試作品。コクが足りないとのことで醤油麹をプラス。万人受けする王道の味を目指してます。
こちらは別バージョン。塩こうじが甘め。すだちの綿(白い部分)はポリフェノールが含まれていて、ちょっと苦味が気になるところ。
管理栄養士さんにも相談したところ、発酵が進めば苦味も和らぐとのこと。すだちの種以外を使ったバージョンと、すだちの果皮と果汁のみのバージョンを作り発酵を比べてみます。
他にも、
・塩すだち
・塩漬け青唐辛子
・ごま油で炒めた青唐辛子
のバージョンや、
・かつおぶし
・菜種油
・りんご酢
・八丁味噌(東三河っぽく)
・ドライトマト
バージョンも試作中です。
赤唐辛子は生のものが入手できず。すだちの生七味なので、すだちの緑を生かすために今回は使用をやめようか悩みどころ。
すだちやほかの材料の風味を楽しんで欲しいため生の材料にこだわりたいですが、ごま油などで炒めた青唐辛子バージョンが劇的に美味しかったら、旨味重視でできるだけ生の材料を使用というコンセプトでもよいと思いつつあります。
早速、試作段階のすだち生七味で温そば。温かいと一層香りが楽しめます。鍋の時期はとくに重宝しそうです。
すだちはゆずやレモンとちょっと違って、香りの持続性が短い気がします(個人の見解)。よって、すだちの香りを楽しむ一番の方法はやっぱり生!
生のすだち香りは独特な爽やかさ。すだちの馴染みがない愛知のみなさんにも味わってもらいたい!
あぁ、露地すだちの時期が待ち遠しい!
今回のすだち生七味はすだちの香りの封じ込めまでは厳しいですが、すだちの栄養たっぷりな果皮、果汁はもちろん綿の部分もできるだけ使いたいところ。
東三河生七味研究会、継続して試作がんばります!